元治元年3月10日 久坂→乃美
毛利家文庫年度別書翰集 十四
一筆致啓達候然ハ此度御沙汰之趣ニ付而ハ三助今夕ゟ罷帰り可申候
一筆書簡にて申し上げます。それではこの度処置の意向に添い、私は今日の夕方より帰るようにします。
御家老其外登坂御出足無之以前帰國仕度心得ニ御座候
ご家老とその他の者が大坂へ登る様子はないので、先に帰国したいと思っております。
就而ハ前田孫右エ門迄申越候儀モ有之候間御承知可被下候為右如御座候恐惶謹言
乃美織江
三月十日 河野三助
そういう訳で前田孫右衛門まで申し寄せた件もありますが、ご承知くださいますようお願い致します。恐惶謹言
乃美織江
三月十日 河野三助