慶応3年3月15日 高杉→福田
東行拝
悠々舎主人 侍史
御見舞品数々御恵投被害 下難有御厚情之段奉多謝候
東行拝
悠々舎主人 侍史
(不利益が被る程の)数々のお見舞い品を戴き、とても有難く貴方の厚情には感謝が尽きません。
侍史→「この手紙はあなたのお目を煩わせるほどのものではないので、あなたに侍っている方に見てもらってください」という意味
昨夜李先生来診読書を禁じられ殆んど困り入候
詩作歌作も出来不申 望東尼より別紙送り来り御覧可被下候
昨夜李先生が来診され、読書を禁じられてしまいほとほと困っています。詩歌を作る事も出来ません。望東尼から送られて来た別紙をご覧ください。
梅窓の詩二首御送り申上候間御叱正被下候
先ハ御礼まで 早々頓首
十五日夜
梅窓の詩を二首送りますので、訂正・添削をしてください。
先ずはお礼まで。 早々頓首
十五日夜