おべんきょうノート

自分用です。

安藤政信はいいぞ

いつの間にか、昔から推している役者が安藤政信だけになっていた。

私が気に入る役者は出演にアングラ作品が多いからか知らないけど、限りなくグレーだったり検挙率高かったりで困る。おねがいイキらないで。

 

彼の出演作を全通するつもりはなく、自分が気になる作品で尚かつ彼が出演してたらラッキー★程度の推仕事なのですが。

安藤政信が気になって、かつ時間があるなら、まずはこれを見るとよいぞと思った王道作品を数作微ネタバレありで書きます。

 

一番見てほしいのはサトラレ

 

 

バトルロワイヤル

新世紀教育改革法、通称「BR法」

今回選ばれたのは城岩学園中学3年B組の生徒たちだった。生徒のひとりである七原秋也は、同じ孤児院で育った親友・国信慶時がほのかな想いを寄せていた中川典子を守るため、武器を取ることを決意。当て馬としてゲームに参加した転校生の川田章吾と共に島から脱出しようとする(wikipediaより)

R-15

2000年 2時間2分

SF/スリラー(てwikiが言ってる)

原作は小説。映画の内容は原作とは少し違っている(転校生の立ち位置など)

深作欣二監督の映画なので、必要以上に真っ赤な血しぶきが舞うしキャストを汚す。

今はなき「バツクラブ」というブランドと共同製作したベージュの制服は厨二学生の憧れで、私もスカートだけ買いました。あれひらひらついてて可愛かった。

当時とてもセンセーショナルな作品だった。政治家が規制を求めた事でマスコミに報道され、逆に大ヒット。話題作となって続編も出た(ちょびっとだけ、みやむーこと宮村優子が出てたよ)

 

バイオレンス・スリラー映画を観て「全然グロくなかった!」とか「リアルはあんなに血は飛ばないよね!」とか思う人には向かない映画。

ただ藤原竜也の(羨ましくなるくらいの)無知からのポジティブさとか、前田亜季の初々しさとか、柴咲コウの妖しさとか、安藤政信の無機質さとか、山本太郎の頼もしさとか、ビートたけしの深淵さは美しい。映画は画を楽しんでほしい。

 

私個人としては小説がお勧め。時間の都合でストーリー飛ばされてる人がたくさんいる。

《理不尽な殺し合いゲーム》のストーリーが大丈夫な人は、本編クソ長いけど読んでみてほしい。

学生だった私がこの小説を入手した日、一睡もせずに一晩で完読出来た理由は、クラス全員の行動、結末がしっかり書いてある事(だから惹き込まれた)ただ闇雲な死でキャラを消費しない小説だったからだ。

しかも「いそう」な人間ばかり存在する。主人公以外は。なんだか浮いている主人公に昭和っぽさを感じる(平成の小説です。666ページあります)

光子も桐山も小説の方がクラスとの関わりが深く、彼らのバックボーンも書かれているので、映画とは別に小説を推す。漫画は画風に好き嫌いあると思う。

 

桐山和雄 役。安藤政信の初見。ナチュラルボーンの転校生。ラスボス。全然喋らない。顔がいい。厨二に好かれそうなサイコ仕様。小説ベースの桐山も見たかったな。

 

キッズ・リターン

落ちこぼれの高校生マサルとシンジは、高校が受験ムードになっても悪戯やカツアゲなどをして勝手気ままに過ごしていた。ある日、カツアゲの仕返しに連れて来られたボクサーに一発で悶絶したマサルは、自分もボクシングを始め舎弟のシンジを誘うが、皮肉にもボクサーとしての才能があったのはシンジであった(wikipediaより)

1996年 1時間47分

青春映画。

 

監督は北野武音楽監督久石譲、主演に金子賢安藤政信

青みがかった灰色の真綿で首を絞めてくるような映画。確かに青春映画だけどサイダーのような爽快感や、キラキラした眩しさとは縁遠い。鬱々ともしていない。わざとらしさがなく、『今日そういう事がありそう』な空気感。登場人物は皆その同じ空気感で生きている。

昔からスポーツをやっていた自分より最近始めた友達の方が上達している、というのは、どこにでもある話だ。だからこそ2人の関係性や画にかかる青の色彩が溶けてじわじわと頭にのし掛かる。

逃げる事、楽な方に流される事は悪いことじゃないが、逃げちゃいけない時もあって。その見極めが出来ないと、いつまでも甘い言葉で搾取されてしまう。利用されている、利用されたと気付く人間はまだリターン出来るだろうが、気付かないのは更に哀れだ。その哀れになるのはいつだって怖い。

とても好きな作品。画も音楽も素晴らしい。男性の方が響きやすい作品かもしれない。少なくとも作品の登場人物と自分の学生の頃と重ねて観る人は多いんじゃないかな。

 

最後のセリフがこの作品の全て。あ、あと若き日のクドカンがキャストでいる。

 

タカギシンジ 役。敬語可愛い。顔がいい。落ちこぼれでも性格はいい子なので、何故マサルと一緒にいるのか謎すぎたけど(マサルから見たら舎弟だろうけど)、ただ悪い先輩に流されやすいだけなのかもしれない。

 

サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS

サトラレ」とは、あらゆる思考が思念波となって周囲に伝播してしまう症状を示す架空の病名またはその患者をさす。正式名称は「先天性R型脳梁変成症」。サトラレは、例外なく国益に関わるほどの天才であるが、本人に告知すれば全ての思考を周囲に知られる苦痛から精神崩壊を招いてしまうため、日本ではサトラレ対策委員会なる組織が保護している(wikipediaより)

2001年  2時間9分

ファンタジー(ってwikiが言ってる)

個人的に絶対見てほしい。思考が周囲に知られるという役柄なのもあり、話がギャグ、シリアスとテンポよく進む。もう多くは語るまい。見て。とりあえず見たらわかる。観終わったら周囲の目線というものが気になってくる。

最後おばあちゃん背負って桜並木を歩くシーンがあるんだけど、あれをスクリーンで観れた私は勝ち組。

 

里見健一 役。主役!!!!!!!!!ベストオブ推し。おばあちゃんっ子。サトラレの男性。可愛い。顔がいい。

 

あなたの番です

マンションに引っ越してきた年の差婚の新婚夫婦が住人たちの「交換殺人ゲーム」に巻き込まれる姿を描いたミステリードラマで、企画・原案は秋元康。第1章では原田知世田中圭、第2章・反撃編では田中圭が主演で、30人を超えるキャストが出演する(wikipediaより)

2019年 2クール。

ミステリー。

主人公・翔太の菜奈への甘え方は正直ドン引きする人もいると思うが、見続けていると慣れてくる(そうそれは私)そしてその辺りから面白くなっていく。

人の死に方はグロよりホラー寄り。キャストがみな実力派揃いなので安定の不穏さ、不安定さがあるドラマ。

例えば「この住人が嘘をつく時、このクセがある」というような細かな設定などがあるので、気付くと見返したくなる。キャスト人気を置いても深夜ミステリー枠ではかなり良い出来。

 

ちなみに第1章が出題編、第2章が解答編だと思ってはいけない。何故か常に謎が出てくる。

 

501号室 佐野豪 役。THE焦らす男。立ち方が男前。出番がないのに余韻が酷い。顔がいいから何とかなってる。予告で見た安藤政信がその日の本編の全ての時がある。出ない時の方が多い。いつあなたの(出)番になるのかと待つ時間が全て。2章で出てきた佐野ダンスは控えめ可愛い。

 

以上。

 

結論:サトラレを見ろください。